蜘蛛の巣の写真集

ハレの日のケ、ケの日のハレ

喫茶チロル(2018)

●11.24
趣味のお出かけ先を調べていてチロルに近いと気が付く

10年以上前の職場のやや近所の喫茶店
5年ほど前に行こうとして見つけられなかったあれは何だったのだろう。記憶通りの場所に記憶通りの顔でチロルはあった
今はGooglemapが土日は12時までなんてことまで教えてくれる
 
11:30
計画より30分遅れて扉を開く
マイさん!(私命名)、白髪は増えたけど変わらない。記憶より可愛い。おかっぱ。黒のパンツ姿
カウンターの中にはリンさん(私命名)、変わらず綺麗に結い上げられた髪、少し雰囲気が柔らかくなった
 
カウンターの前に座る。気になりながら座ったことのない席だ
おぼろげな記憶を思い起こしながら店内を眺める

生き生きした観葉植物
木製の椅子に張られた布の小さな三角模様

店の奥のピアノ

メニュー表が見当たらない
マイちゃん「何になさいますか」「何があるのでしょうか」「モーニングとか」「!(間に合った)ではそれで」「トーストかホットドッグか、」「ホットドッグで、コーヒーで(うわずる)」「ホットドッグとホットコーヒー…」「はい、ホットコーヒーで」
 
ボックス席で初老の紳士が会話している
その手前のボックス席はもう少し若いおじさん達
大きな窓から柔らかく光が射す
シャープの薄型テレビ
飲み物用の冷蔵庫の上に大きな柚
 
カウンターの中からジューと音がする
 
隣のご婦人…リン&マイと同じくらいのお歳…は何か食事しながら「長居しちゃってごめんなさいね」と繰り返し、リンマイと朗らかに麻雀やタバコやガンについて話している。ご婦人「でもありがたいのよ、仕事辞めたのに誘ってもらって」、リンさん「人が減ると高くなるのよ」、客相手ににべもない
マイちゃんはカウンター前で片足で立ったりさりげなく足を振ってみたり自由だ
10年前はこの店はもっとタバコの匂いがしたのではなかったか
今もテーブルには灰皿…透明なガラスのシンプルなもの
 
マイちゃん私にホットドッグ?を運びながら「ほんとは茹で卵なんだけど今日切らしちゃったの、(小声で)こっちのほうが美味しいから」って、コッペパンに千切りキャベツと卵焼きを挟んだもの。ウスターソースがかかってる
柔らかいパン。美味しい
コーヒーも届く。「どうぞごゆっくり」。美味しい。
そういやコレいくらなんだろ。値段聞いてない。でもきっとお安いんでしょう…?(果たして)
 
少し若いおじさんが何か内輪の話をしながらお会計
その会話でマイさんの年齢を知ってしまった
 
お隣のお食事はいつの間にか下げられてミルクセーキを飲んでいる
長居しちゃってごめんなさいね、美味しい…って言ってる
脚付きの丸いグラス
あぁ~今度来たらミルクセーキ飲む!って思いながらコーヒーを味わう

華やかで気取らないカップアンドソーサー
使わなかった(からハナから要らないと言えば良かった)ミルクは小さな銀のあの入れ物に入れられた生クリーム
 
冷蔵庫の上の大きな柚にマジックペンで“鬼柚子”と書かれて…いるな…
12時少し前
ミルクセーキおばさんがお会計
会話が終わるのを待って私も会計(果たして500円であった)
その一連に押されて奥の老紳士もお会計
 
外に出る
振り返る
あぁこの場所はあった
まだある
うれしくてうれしい気持ちで趣味のお出かけ先に向かい歩き出す